La Dea delle Foreste
ラ・デア・デル・フォレスタで起こる日々の出来事・・・

春の知らせ                 


えぇ、そのドレスにはこのボンネットでお願い。

…少し日射しも強いと思うから傘も欲しいわ。



はぁ…来月のパーティーの主催はロベルティーネお姉様。
なんだか少し気乗りがしない。


家の催事を大きく変えてしまうのは、

この先家にも、自分自身にも良くない事を
一番理解しているのは本人なのに。


伯爵様の人柄で無かったら
今ごろ勘当されてしまっているところね…


ねぇ、貴方はどう思う?


私もお姉様のようにあるがままの人生を送っていたらどうなっていたのかしら。

もしかしたら貴方と恋に、なんて…


あら、どうしたの??
せっかくのお茶がティーセットから溢れて噴水の様…


そんな事は無いってどうして思うの?
ん…でもあったかもしれない。


良く言うでしょう。
人生は無限の可能性を秘めているって。

でも、私はそんなの信じていなかったの。
切り開いたとしてもいつだって選べる道は少なかったから。

時に道は一本しかなかった…

その少ない可能性から、
自ら選んだ結果が私をここまで連れてきたの。


貴方との恋はあったかもしれない。

だけど結局、私達の関係はこれ以上何も起きる事はなかった。


それは私や貴方がその道を避けたのか、
必然的にそうなる運命だったのかわからないけど


隣にいる貴方がお茶を淹れて、私がそのお茶を飲んで…


こうして何気ない話をする。


私が一番大切にしたいと思うのはこの道筋なんだって直感的に思ったのね。


フフ、こういった話…
ジュリオより貴方はもっと苦手よね。


簡単に言うと絶対にあり得ない事は無いって事ね。


…あぁ、そうだわっ!


今度の週末に帰省した時は、
街でパーティーに履いていく靴を見たいの。


ちょうどいいのがなくて困ってたのよ。

貴方も私のお守りは大変でしょう?


でも、もう少しだけ話し相手として傍にいてくれると嬉しいわ。
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