La Dea delle Foreste
ラ・デア・デル・フォレスタで起こる日々の出来事・・・

照らされたポーカーフェイス                 


あぁ、ザビエルさん。

この間、お話を頂いた、貴方への「おしおき」が決まりましたよ。

確か貴方は、ヴィルフリート様のお部屋をことあるごとにお掃除し、

その度にいくつかの古くなった物を持ち出してくれていましたね。


お掃除をしていただけるお気持ちは大変ありがたいのですが、

たとえ不要なものを持ち出しても、この世から無くならなければ根本的な解決になりません。

よって、貴方のお部屋にある、お掃除していただいた「宝物」たちを、

庭の焼却炉で全て処分してきていただきたいのです。


そう、この時期はまだ寒いですからね、

燃え盛る炎を眺めながら、一枚ずつ、そう、一枚ずつ焼却処分してきて頂きたいのです。



いかがなさいました?時間も掛かりますし、十分な「おしおき」でしょう?

そう・・・特に貴方にとってはね・・・くく・・・。


もし、それが嫌なようでしたら、

全ての物を元あった場所に戻しておいてください。

よろしいですか?選択肢は二つに一つですよ。


----------


さて、ヴィルフリート様のご依頼はこれで良いとして、

先日以来、ロベルティーネ様のご様子が気がかりですね。

やはり、直接の原因は、

突然訪れた、クライド・ハンニバル・ドーソン様との再会だったのでございましょうが・・・。



それにしても、

家督を継ぐためにご兄弟で争う、とは、

ドーソン伯爵家の血筋というものがよっぽどの野心家揃いなのか、

それとも、ただ単純にご兄弟の仲が悪いだけなのか。



話によると、ドーソン伯爵家御二男のクライド様は、

一見、掴みどころのない性格で、

社交場にも数多く姿を見せ、

まるで遊び人であるかのように周囲を振り回していると伺っておりましたが、

先日見た彼の印象は・・・まるで・・・、

御三男のサポートと称して裏で実権を握る、というわけでもなく、

少々頼りない印象の御三男に全てを任せ?ご自分からは勝つ意志を感じないと言いますか、

掴みどころが無いと言うよりは、自らの考え・・・いや、畏れを・・・?


いえ、無駄な考察はこのくらいにしておきましょう。

彼はまた此方を訪れると言っておりました。

きっとまたそう遠くない内に顔を合わせることとなりましょう。

さて、今度こそは事前にアポイントメントを取ってきますかね。

・・・まぁ、ロベルティーネ様がそれを知ったら絶対に一歩も入れさせるな、と仰いそうですが。




おや、噂をすれば、あちらからロベルティーネ様のお声が致しますね。

私を呼ぶ声なのかどうかはわかりませんが・・・。

一応、向かうことに致しましょう。主に何かあってはいけませんからね。



ふっ・・・



確かに、ロベルティーネ様のような方でしたら、

ドーソン伯爵家の御二男には振り回され放題でございましたでしょうね。

もっとも、クライド様としてはそのつもりは無かったのでございましょうが。


世の中には、悪い虫と呼ばれるものが確かに存在しているようでございます。

それら悪意のあるものたちから主君をお守りするのもまた、執事の立派な仕事でございますかね。
: 執事・ジュリオ : - : - : posted by La Dea delle Foreste :
<< NEW : TOP : OLD>>