La Dea delle Foreste
ラ・デア・デル・フォレスタで起こる日々の出来事・・・

panico                 



「やぁ、久しぶりだね、ロベルティーネ」

時間が、動いたような気がした。

それが、進んだのか、戻ったのか、まるでわからなくて……

「こうして顔を合わせるのは何年ぶり…」

聞いたことのある声
心の底で
記憶の中で
はっきりと覚えている
けれどずっと
ずっと…忘れていたはずの声。

忘れさせていたはずの………



何なのよ!
何なのよ!!
何なのよ!!!!!!!

何で?!
どうしてここにいたの?!
ここはラ・デア・デル・フォレスタでしょ?!
私のおうちでしょ?!
何で、あの男が!
クライド・ハンニバル・ドーソンがいたのよ!!!!!

ずっと記憶の彼方に葬り去っていたのに!
今頃……
なんで……

クッションに顔をうずめても、
目を閉じても
声も
顔も
蘇ってくる。



「ロベルティーネ様」

顔を上げると、ジュリオがいた。

何なのよ…もう!
今日は、誰にも会いたくないって言ってるじゃないの!

そんな私の言葉を無視するように、黙って紅茶を淹れる。

「どうぞ。」

いらないわよ!
ん…
…この香りは……

「ロベルティーネ様のお好きな紅茶ですよ。」

……何よ。ジュリオのくせして!
いいわよ、飲んであげる。



ねぇ、ジュリオ。

男なんて……
男なんて、信じられないわ。

「はい」

来月のパーティーは
絶対に、あの男は立ち入り禁止よ!

「かしこまりました」

そう言ったジュリオが、いつもより微笑んだ気がした。



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