La Dea delle Foreste
ラ・デア・デル・フォレスタで起こる日々の出来事・・・

金盞花                 


パーティーが終わって再びウェントワースに戻ってきた。



―――絢爛の春。
色とりどりの草木の中から金盞花が華やかにサロンを彩る。


「あら、この随分先の外出願い…

珍しいのね。どうしたの?」

3人の監督生が揃った恒例のティータイムの後。
まとめていた書類に目を通していたマリアンヌが尋ねる。


「毎年の事だから…」

反対側にいる彼女は静かに笑った。


(あぁ…あれから何年経ったのかしら。)


そんなに遠くはないのに彼女の雰囲気に良く似た面影が
年を重ねるごとに少しづつ人々から記憶が薄れていくの。


なんだか寂しいわね…


お姉様もその日は訪れるのかしら。




あの二人が並んでこの学園を歩いていたあの頃、

―――まだ春の嵐が来る少し前



金盞花の花びらが音もなく揺れた。

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