La Dea delle Foreste
ラ・デア・デル・フォレスタで起こる日々の出来事・・・

変化                 


あのパーティーの日、最近偶に姿を消すようになった彼女が
あの日は朝からいなくて、そんな中メイド長のリナさんが皆に集合をかけた。



― 昨日まで一緒に働いてきたエルミーラさん、エルミーラ・コルネリエ・ティーレマン…
彼女は今日から、エルミーラ・コルネリエ・アウデンリート様、伯爵家のお嬢様となります。

昨日までは同じ使用人でしたが、今日からきちんとお嬢様として接するように。
また、これにより当家の大切なお客様となりました。
くれぐれも粗相のないようお願いします。

それから、ビアンカさんとマリルさん、あなた方はエルミーラお嬢様の身支度をお願いします。 −



だなんて!!

元お嬢様とはいえ、昨日までメイドとして働いていたのに、
急に、今日からお嬢様に戻ります!なんて…!
そのうえ、それだけでもびっくりなのに、
まさか、長男のジェラルド様と婚約…なんて。

ジェラルド様との婚約…エルミーラ・コルネリエ・シェーンハルスになる。
それはつまり、シェーンハルス家のメイドである私にとって、彼女に仕えるということ。

そんな事急に言われても、納得なんてできなくて…

それなのに、いつもみたいに話しかけてくる彼女に、いつも以上に冷たくあたって。
自分でもわかってたわ、こんなの八つ当たりだって。
でも、嫌われてるってわかってるはずなのに、
それでも話しかけてくる彼女に苛ついて、そんな自分にも苛ついて。

なのに彼女ってば…



― 冷たくされて悲しかった事もあったけれど、貴女は嘘を教える事はなかった。

これから先、私が権力をかさにきて偉そうにふんぞり返るようなことがあったら、
いつでも文句を言いに来てください。 ―



……


…本当に、馬鹿みたい。
いつもは弱いくせに、こんな時だけ強気で。



あぁ、やっぱりあんたみたいな良い子は嫌いよ。
こっちが冷たくあたっても、しつこく話しかけてきて…
そのまっすぐさに、純粋さに、耐えられなくて負けちゃったんだもの。




だって、いつのまにか私の中に居座ってるんだもの。







貴族は嫌い。

でも、彼女なら…悪い気はしないわ。
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